歯の役割とその仕組みについて


こんにちは

今日はT`sデンタルオフィス 歯科医師の渡辺が担当させていただきます。

新たな年が始まりました。山形は今年雪が多いですね❄️

体調に気をつけて過ごしましょうね!

今日のテーマは歯の役割とその仕組みについてです。

歯は、身体にとって大切な役割を担っています。その役割と仕組みをご説明します。

歯について、食べること以外の歯の大事な役割があります。

食事やおやつの時に食べ物を細かく噛み砕いて消化しやすくする役割はもちろんですが、実は「発音を助ける」「表情を作る」「体の姿勢やバランスを保つ」「ものを噛むことで脳に刺激を与える」など、私たちの毎日の暮らしに不可欠な役割も担っています。正しい歯磨きとアイテム選びで歯をいつまでも健康に保ちましょう。

乳歯の役割と種類についてですが、

乳歯は全部で20本。乳歯が生えることでものを噛むことができるようになり、顔の形も整います。子どもにとっては「自分で食べる力をつける」役割も担っています。

順番や時期が異なる場合もありますが、生後6〜7か月から下の乳中切歯、上の乳中切歯の順に生え、そのあと前から奥へと順に、2~3年かけて生え揃います。

乳歯は、むし歯の進行が早く、この時期のむし歯や歯並びの問題は次に生えてくる永久歯に影響しますので、歯磨きの実践と歯科医院での定期健診を心がけましょう。

次に生えかわりの仕組みとその時期についてお話しします。

個人差はありますが、一般的に6才前後から6~7年かけて乳歯から永久歯へと生えかわります。

あごの中で永久歯が時間をかけて成長します。

永久歯の根が作られ始め、乳歯の根が少しずつ溶かされます。

乳歯の根が溶けてなくなると、乳歯が抜け落ち、永久歯に生えかわります。

生えかわりの仕組みとその時期ですが、

永久歯は「親知らず」を含めて全部で32本あり、その形状で3種類に分けられます。それぞれ異なる役割を持っています。

もっとも大きく、噛む力も強い第1大臼歯

第1大臼歯(奥歯)は、永久歯の中で一番大きく、噛む力も一番強い、噛み合わせの基本になる大切な歯です。しかし、むし歯になりやすい歯でもあるため、生えてきたら積極的なむし歯予防が必要です。

第1大臼歯がむし歯になりやすい理由としては、奥に生えるため、歯磨きが難しいです。

生え揃ってから上下の歯がかみ合うまでに、1年~1年半ほどかかり、その間に汚れがたまりやすい状態が続く噛み合わせの溝が複雑で汚れがたまりやすい磨きにくい奥歯は大事な歯です。

歯の構造についてですが、歯の上部に見えている「歯冠部(しかんぶ)」、人間の身体の中でもっとも固い組織である「エナメル質」が、「象牙質」、「歯髄(神経)」を外側から覆っています。

エナメル質

歯の一番外側。鉄よりも固い組織

象牙質

歯髄(神経)を取り囲む組織むし歯がここまで進行すると痛みを伴います

歯髄(神経)

神経と血管が集まっている大切な組織

  

歯ぐき(歯肉)の下部の「歯根部(しこんぶ)」

歯ぐき(歯肉)によって、歯槽骨や歯根膜といった組織が守られています。

歯ぐき(歯肉)

歯槽骨を覆う粘膜。歯槽骨、歯根膜を守る役割がある

歯槽骨

あごの骨のうち、歯を支える組織

セメント質

歯根部の表面を覆っている組織

歯根膜

歯槽骨に刺激が伝わらない様にクッションの役割をする組織

永久歯と乳歯の違いについてですが、

子どもから大人に成長するにつれて、あごも成長して大きくなり、歯も「乳歯」から「永久歯」へと生えかわり、噛む力も強くなります。

乳歯は白に近く、永久歯は黄色味を帯びています。

乳歯の方が全般に永久歯よりひとまわり小さい歯です。

エナメル質、象牙質ともに乳歯の方が薄いため、乳歯のむし歯は早く進行するので注意が必要です。

歯は、乳歯、永久歯にそれぞれ役割があり、単に食事の際の噛むためだけではありません。

身体の健康を保つためにも、健康な歯を維持できるように、ブラッシング、定期検診のクリーニングが重要になります。

いかがでしたか?

皆さん、次回のブログも楽しみにしていてくださいね♪