セラミックについて

2024年06月10日

こんにちは。医療法人彩優会に勤務している歯科医師の髙橋匠です。今回はかぶせ物のひとつであるセラミックについてお話ししたいと思います。

「セラミック」とは、一般的にはお茶碗のような陶器のことをいいます。歯科業界でも昔からセラミックを使用しており、白くてとてもきれいな歯を入れることができます。しかし、お茶碗も時には割れてしまうことがあるように、昔のセラミック（ポーセレン）は割れたり欠けたりしやすいというデメリットを持っていました。

そこで、美しい見た目はもちろん持ち合わせた上で、強度も持ち合わせたセラミックが必要になり、長年開発されてきました。

セラミックにはたくさんの特徴があります。

1.歯と「接着」できる

装着していた銀歯が外れてしまったり、歯と銀歯との隙間から虫歯になってくるのはなぜでしょう？
それは銀歯と歯は「接着」していないからです。銀歯を装着するときには銀歯と歯の隙間をセメントで埋めているだけなのです。
セメントは水に溶けるので、だんだん唾液によって溶かされていきます。するとセメントがあった部分に隙間ができて、外れてしまったり、虫歯ができてきます。
それに比較して、セラミックは歯と接着剤で「接着」できるので、外れるリスクや虫歯になるリスクを著しく減らすことができます。

2.歯に汚れがつきにくい

金属はプラーク（歯の汚れ）がくっつきやすいことをご存じでしょうか？
帯電や表面性状が理由とされています。セラミックは表面が滑沢であり、プラークもつきにくい性状となっています。

3.自然な透明感

金属を使用したかぶせものが入っていると光を通さないので、明るいところでは歯が暗く見えてしまいますが、金属を使用していなければ透過するため、自然の歯と同様に高い透明感を再現することができます。

4.身体への親和性

近年、金属アレルギーを発症する患者さんが増加しており、海外ではなるべく金属を口の中に使用しないように喚起されています。
最近、セラミックの1つとして使用されている「ジルコニア」は、体にとっても非常に親和性の高い非金属の材料であり、人工関節の材料としても長年使用されている実績があるため、安心して口の中にも使用できます。

セラミックにはこれらのメリットがあり、ご自身の歯にとっても長期間安心して使える素材になっています。しかし、セラミックは自費診療になりますので、部分的な被せ物で55000円、全体を覆うクラウンタイプの被せ物が99000円になります。気になる方はぜひご相談にいらしてください！

□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□

お口のお悩み等ございましたら、お気軽にお問合せください。

医療法人彩優会　タクヤデンタルクリニック

［一般歯科］［小児歯科］［歯科口腔外科］［審美歯科］

［インプラント］［セラミック］［インビザライン］［小児予防矯正］［親知らず］［ホワイトニング］

［むし歯治療］［むし歯予防］［歯科検診］［入れ歯］

受付時間

月～金：8時30分～16時30分

土　：8時30分～12時00分　　13時30分～16時30分

日祝：休診

〒990-0885