歯ぎしりについて✨
皆さん、こんにちは♪
医療法人彩優会T’S DENTAL OFFICE 歯科医師の渡邊です。
12月に入り、今年もいよいよ残りわずかとなりました✨
日に日に寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか❓
今日は、歯ぎしりについて少しお話ししようと思います✨
歯ぎしりとは?
歯ぎしりはブラキシズム (Bruxism) とも呼ばれ、歯を動的、もしくは静的にすり合せたり、噛み締めたりする非機能性咬合習癖の一形態です。
歯ぎしりは弄舌癖や咬唇癖のような無意識、無目的に行われる異常習癖と同様のものです。自分では意識の無い時(就寝中等)に行なわれる為、通常(食事等)などではとうてい使う事のないような強い力で、咬んだまま歯をギリギリと擦り合わせる事があります。この時に、歯を強く揺らす動きが発生します。これが毎日繰り返して行なわれる為、歯や顎にダメージが少しづつ蓄積されていくのです。
では、歯ぎしりをする事でどのような問題が起きてくるのでしょうか?
特定の歯の歯周病が進行する
歯と歯肉の間に汚れが溜まったまま歯ぎしりを繰り返していると、歯周病が進行しやすくなります。
歯が移動する
擦り合わせる動きを繰り返すと、歯が全体的に外側に拡がるように動いてしまう事があります。
歯がグラグラになる
歯ぎしり中、あたっている歯が力を強く受ける為、ぐらついてくる事があります。
被せものや詰め物が取れやすくなる
歯ぎしりにより、被せものや詰め物の一部が欠けたり、外れやすくなります。
次に歯ぎしりの治療法方法はどのような種類があるのでしよう?
ブラキシズムは、その動作形態により3つの型に分類されています。
①グラインディング
上下の歯を臼の如くすり合わせる運動(臼磨運動)を行う。ギシギシと音を立て、咬頭に異常な力が働くので、歯質の崩壊を招きやすい。睡眠時に多く、一般に呼ばれる「歯ぎしり」はグラインディングを指す事が多いです。
②クレンチング
上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作を言う。覚醒時に無意識に発現していることが多く、自覚症状は勿論、他覚症状もほとんど無いために発見が遅れることがあります。
③タッピング
上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作を言います。
残念な事に、歯軋り(ブラキシズム)の原因ははっきりとはわかっておりません。
全身的な因子として「精神的ストレス」、局所的な因子としては「咬み合わせの悪さ」と言われています。
歯ぎしりの治療法には、咬合調整、スプリント療法、薬物療法、バイオフィードバック療法、ストレスマネージメント療法などがありますので、 歯ぎしりでお悩みの方は、是非早めに歯科医師へご相談下さい。
次回の更新も是非楽しみにしていてくださいね🎶