当院の小児矯正
「咬み合わせが上下反対、上の歯の出っ張り、 重なって歯が生えてきている」
上記のような、お子様の歯並びで気になるところはありませんか?
大人になってからも治療が可能な矯正治療ですが、
小さい頃からはじめると 治療期間、効果、費用など多数のメリットがあります。
当院の小児矯正は非抜歯の床矯正治療を行います。
矯正が行いやすい子供のうちに、抜歯しない治療をお勧めしています。
当院で行う床矯正について
床矯正とはワイヤーを使用した固定式矯正装置ではなく、取り外し可能な矯正器具を用いた矯正治療です。
小児期の顎(あご)の成長を利用して行います。あごを広げて歯が並ぶスペースを確保して、歯列を整えていきます。
床矯正によるメリット・デメリット
メリット
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食事の時に取り外して美味しく食べられる
一般の矯正装置は歯を接着しているため、矯正装置をつけていると硬いものや 粘着性のものは食べられません。矯正装置が取れてしまうと治療が進行しなくなってしまいます。 しかし床装置は食事の時に取り外すことができます。 床装置は食事の時に取り外せるので食事を美味しく食べることができます。
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虫歯のリスクを引き下げる
床装置は歯磨きの時に外すことができます。 通常の固定式の矯正装置は歯の周辺にカスが溜まりやすいため、虫歯のリスクが高くなります。 矯正装置をつけたままの歯磨きは時間がかかります。20分以上磨いて綺麗になります。 生えたばかりの永久歯は柔らかくて虫歯になりやすいのです。 歯磨きの時に外すことができる、床装置は虫歯のリスクを引き下げます。
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痛い時に自分で外せる
歯を動かすと軽い違和感、痛みがあるときがあります。 痛みがあまりにも強い緊急時に、床矯正は自分で外すことができます。 ただし、外している間に広げた顎が戻ってしまい、床装置が戻らなくなることもあります。 そのため、自分で外せるのはデメリットでもあります。
デメリット
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自分で取り外しができる
床矯正を使い続けなければ顎は広がりません。
自分で取り外しができるため、長い時間外すと床装置が合わなくなってしまうこともあります。
しっかりと自己管理ができないと歯並びを治すことが困難になります。 -
無くす、壊してしまう
床矯正は食事の時に外すことができます。
しかし外食や給食時に床矯正を外すと無くしやすく壊れてしまう可能性があります。
床装置を外した時は必ず専用ケースに入れておく必要があります。 -
決まった日時にネジを回転する必要があります
床矯正で顎を広げるには決まった日時にネジを回転して顎を広げる必要があります。
回し忘れると顎に力が加わらないため、いつまでも顎が広がらないため治りません。 -
歯ぎしりや強い力で噛むと壊れやすい
床装置はプラスチックと金属ワイヤーをメインにして作られています。
強い力が長期間加わるとワイヤー折れが発生してしまうことがあります。
また、床装置を舌で動かしてしまうと壊れる原因になることがあります。 -
使えるタイミングがある
前歯が永久歯に生え変わったときが、床矯正の時期としては効果的です。
多くの場合は、前歯が永久歯に変わる時に歯並び異常に気づきます。
前歯2~4本生え揃った時が最も効果的ですが、
永久歯の生え変わりが進んでしまうと床矯正ができなくなることもあります。 -
装置を外してしまうと戻ることもある
顎が狭い、出っ歯や噛み合わせが深くなってしまうのは
舌や唇などの筋肉の使い方に原因があります。
そのため、床矯正のみの改善は外した後、戻ってしまうこともあります。
床矯正をしながら口周りの筋肉を使い方の練習をする必要があります。
筋機能療法【MFT】が必要となります。
床矯正 治療の流れ
01.初診相談
お口に関するお悩みをお聞きします。
一般的な処置に必要な時間、治療の期間、費用等をご説明します。
矯正をご希望される場合は精密検査のご予約を受け付けます。
メールでのご相談も受けつけております。
ご不安なことや疑問点などがあればお問い合わせください。
02.精密検査
床矯正の治療に必要な検査を行います。
口腔内診査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯型の印象採得、唾液検査を行います。
お時間は約45分間となります。
03.治療計画の説明
検査の結果をもとに、正確な治療計画や期間の説明をレントゲン写真と模型を用いて行います。
ここで、虫歯治療の有無、お支払い方法についてもご説明します。
04.床矯正装置の手配
床矯正専門の技工所に装置を手配します。装置到着まで約3週間が必要となります。
05.床矯正の治療開始
治療を開始します。床装置の扱い方や注意点などをご説明します。
食事の時や歯磨きの時は装置を外します。
その他の時間は出来るだけはめるようにします。
就寝時も装着をします。12時間~14時間以上を合計で装着ができれば治療可能です。
この時間を下回ってしまうと治療が進まなくなりますのでご注意ください。
06.床装置の管理(1〜3ヶ月ごと)
使用状況を確認して床装置の調整を行います。
また、食生活や悪習慣の指導、虫歯チェックやクリーニングを行います。
【確認項目】
1.床装置、装着時間・ネジの回転状況
2.床装置、適合状態
3.咬み合わせの状態
4.口腔内の衛生の状態
07.治療終了(保定)
最終的に歯並び、咬み合わせを確認します。
装置卒業後も、12才臼歯が萌出完了までは虫歯の確認をしながら生え変わりを管理します。
歯並びに問題などが起きれば早期に対応します。
【診査項目】
1. 計画どおりに歯が動いているかをチェック
2. 治療後のレントゲン撮影、口腔内の写真撮影
3. 咬み合わせチェックと調整
4.悪習癖が修正できたかチェック